夏型過敏性肺炎の診断基準・検査方法と再発する理由とは?

夏型過敏性肺炎はよく夏風邪と似ているので間違われてしまいますが、
どうやって見分けているのでしょうか?診断基準ってあるのか?
ふと疑問に思うかもしれません。

参考ページ:「夏型過敏性肺炎と夏風邪の違いは?

インフルエンザのようなウイルス性のものは検査キットで
はっきりとウイルスがいるかいないか診断することができます。

しかしアレルギー性の物は血液検査で診断できるものもありますが、
なかなか区別が難しいものってイメージがありますよね。

でも毎年夏にアレルギー性の症状がでているからといって
その全てを夏型過敏性肺炎と診断されているわけではないんですよ。



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夏型過敏性肺炎ってどうしてわかるの?検査方法を紹介

もちろん発熱があるか。空咳がでるか、特定の場所で症状がでるのか
といった特徴が見られるのか診察します。

その後疑わしいようならまず肺の音を聞きます。
肺炎は「パリパリ」という雑音が聞こえることが特徴です。
この雑音がする時点で肺炎の疑いが持たれます。

しかし聴診器で肺炎の音を聞く、というのは経験や腕のある医者でないと
聞き逃してしまうこともあります。

現代はMRIやCTなど目に見えない部分を診察するときに
五感で判断することが必ずしも必要ではありません。
そういった経験がないと五感をつかった診断は難しいものなのです。

こういった意味で、病院にかかるときには信頼できるお医者さんを
選ぶことが重要になってくるんですね。

参考ページ:「夏型過敏性肺炎の治療は何科?どんな薬?

その後胸部レントゲンと肺のCTを取ります。
ここでスリガラスのような陰影が移るとますます可能性が高まります。

また血液検査で診ることもできます。
夏型過敏性肺炎の時の特徴は、白血球が増えている、血沈亢進などがあります。

また肺機能の検査では肺活量が低下しているかどうかを検査します。

これらの医学的な検査結果で肺炎の特徴が見られ、日常的な症状の現れ方を合わせて、
ここで初めて「夏型過敏性肺炎」と診断されるのです。

細かいところまできちんと検査し診断しているんですね!

このようにきちんとデータに現れるものなのです。夏だからといって
すべてを夏型過敏肺炎と診断されているわけではないですね。



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夏型過敏性肺炎が再発する理由って?

夏型過敏性肺炎は再発してしまうことがあります。もちろん原因が
何もなくて突然症状がでて再発してしまうわけではありません。

それでは再発する原因とはいったい何なのでしょうか?

それはカビである「トリコスポロン」がある環境に身をおくことで
再び症状が出てしまうことは充分あり得るのです。

そのため夏型過敏性肺炎に一度かかって完治したとしても油断せず、
カビが広がる環境を作らないことが何より大切です。

特にカビが生えやすいうえに、それをまき散らしやすい
加湿器や空気清浄機、エアコンなどは要注意です。

定期的に掃除をして清潔を保ち、カビが生えないようにしましょう。

参考ページ:「除湿機のタンクのカビ掃除の簡単なお手入れ方法

例えばエアコンは使っていても内部は湿気だらけ。
まさにカビが大好きな状態になってしまっています。
使用前に掃除するだけでは不十分ですよ!

エアコンを使った後はすぐに消すのではなく、しばらく送風運転をする
ようにしましょう。それだけでも使用後のエアコン内の湿度が大幅に軽減します。

加湿器や空気清浄機も定期的に中のフィルターを乾かしたりしましょう。
 

さらに最近の住居は気密性が高いので湿気もこもりがち。

家中のカビを除去しても根が残っていることもあるので、
また発生してしまう可能性も大いにあります。

そうなるとせっかく完治した夏型過敏性肺炎が再発してしまうかもしれません。
 

常に換気を良くし、水周りは清潔に保つ。
たったこれをすることで再発を防ぐことができます。

少し面倒かもしれませんが、再発しないためにはとても大切なことですので
この季節は特に意識しながら、こまめに除湿・掃除をするようにしましょう。
 

もし信頼できるお医者さんに「夏型過敏性肺炎ですよ」と言われても
慌てないで下さいね。

このように適切な治療をして、カビが発生しない環境に身をおくことで
苦しい夏型過敏性肺炎ともさよならできますよ!



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