お彼岸の料理で食べるものは?肉がNGなのはなぜ?精進料理とは?

お彼岸の時期に食べる料理って何だか分かりますか?

「おはぎ!」それだけ・・・?

「彼岸そば」や「お彼岸うどん」に「天麩羅」なんかもそうですね。

これらお彼岸に食べるには意味があるんですよ!

また、お彼岸料理といえば「精進料理」ですが、この精進料理って
どんな意味があってどのような料理のこを言うのでしょうか。

今年のお彼岸には人が来るから料理を作らないといけない!

ってなった時に、ただでさえおもてなし料理には頭を悩ませるのに
色々なマナーやタブーがありそうなお彼岸の料理って・・・・

だいたい精進料理のメニューってどんなものがあるの?!

こんなお彼岸料理について解説していますので、お彼岸料理を
準備するときにぜひ役立ててくださいね!
 

お彼岸に食べるものってどんな料理?

お彼岸に食べるものとして、以下のような定番料理があります。

・彼岸そば、お彼岸うどん
・天麩羅
・小豆飯(お赤飯)

これらの定番料理はなぜお彼岸に食べるのでしょうか?

彼岸そば・彼岸うどん
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の通り、季節の変わり目でもある
お彼岸の時期は体調を崩しやすい時期でもありますよね。

その為に消化の良いそばやうどんをこの時期に食べて、弱った胃腸の働きを
正常に整えるという習慣があるのです。

また、お蕎麦には“ 五臓六腑の汚れを清める ”という言い伝えがあり
ご先祖様を迎え入れる為に身体を清めるという意味からお彼岸にそばを
食べるようになったとも言われています。

天麩羅
天ぷらは元々は江戸時代に江戸湾で水揚げされた魚介類だけのことを指しており
魚介を揚げたものが天麩羅と呼ばれていました。

その後魚介類だけでなく野菜や茸類も揚げるようになったとき、
それらは区別して「精進揚(しょうじんあげ)」と言われていました。

魚介類と違って野菜類は生き物を殺生することなく料理できることや
“精進する”という名前の響きなどから、お彼岸には精進揚がピッタリと
いう理由から、天麩羅を食べるようになったとされています。

なので、本来はお彼岸で食べるのは天麩羅ではなく、野菜を使った
精進揚を食べるのが正解なんですね。

また、現代のお彼岸で食べる天ぷらは野菜や茸などを指している
ということになりますね。

小豆飯(お赤飯)
お彼岸の入りに「おはぎ」、中日に「小豆飯(お赤飯)」、お彼岸の明けには
「明けだんご」を供えるというのが正式な流れでした。

小豆飯(あずきめし)は赤飯の違う呼び方のような気がしますが、
小豆ともち米を一緒に炊きあげるお赤飯とは少し作り方が違ってきます。

小豆飯は先に小豆を煮ておき、その煮小豆と煮汁とを一緒にもち米と
炊きあげた炊きおこわと言われるものです。

このようにお彼岸に食べる定番料理にはちゃんと意味があるのですね。

他にもお彼岸に食べる料理としては、お寿司です^^

寿司:ちらし寿司、五目寿司、いなり寿司、海苔巻きetc・・・
ちらし寿司やお稲荷さん、巻き寿司などを用意すると
一気におもてなし料理の雰囲気を添えられます。

全部用意する必要はありませんが、お彼岸に食べられるようになった
理由を踏まえて選んでみてくださいね。



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お彼岸に肉を食べてはいけないのはなぜ?

お彼岸にお肉を供えたり食べてはいけないのはなぜでしょうか?

仏教では殺生禁断という教えがありますので、生き物を殺生するのはNG!
なので肉に限らず魚も食べるのは絶対にタブーとされているからです。

お彼岸の由来は悟りを開くための修行の一つからきています。
その時出す料理は、仏様に差し出すためのものでもあります。

殺生をよしとしない仏様に対して肉・魚料理を召し上がってくださいと
出すわけにはいきませんよね。

お彼岸に肉・魚を食べるのはダメというのは納得です。

これは具材としてだけでなく、出汁の材料も同じで、鰹節や煮干しなど
お魚から出る出汁を使わずに、昆布や椎茸などで出汁を取ります。

お彼岸の料理というのは野菜・豆・穀物・海草・果実などをふんだんに使い、
食材の味を活かすように薄味で上品に仕上げます。

これがいわゆる「精進料理」なのです。

このように仏教の教えを元に作る精進料理は、お彼岸料理として
ご先祖様にお供えされるのですね。

もちろん一言に仏教といっても色々な宗派に分かれていますので、
細かいルールはそれぞれありますし、地域によってもお彼岸料理の
風習は違ってくると思います。

最近では、そこまで細かく言う宗派や僧侶も少なくなってきましたね。

一度、法要の時にお経をあげに来ていただいたお坊さんにお聞き
しましたが、家庭で出すだけなら故人の好物だったものでもOKですよ^^
とおっしゃっていました。

でも、親戚一同が集まるような法要の場では、精進料理にしておいた方が
ベターかと思います^^;



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お彼岸料理の精進料理ってどんなメニュー?精進出汁の取り方は?

お彼岸でお供えして食べるお彼岸料理は「精進料理」というのは
分かりましたが、この精進料理ってどんなメニューがあるのでしょうか?

お肉やお魚を一切使わずに一膳作るのってちょっと大変そうですよね^^;

そんなに肉ばかり食べていなくても、大抵のレシピには
「野菜料理」だとしても肉・魚が材料の中に入っています。

ここで簡単な精進料理のメニューをご紹介しますね。

ごはん(季節によって空豆ご飯、栗ご飯にできます)
味噌汁
天ぷら(舞茸、玉ねぎ、ピーマン・ししとうなど)
茄子の煮浸し
キュウリとカブの浅漬け
ゴマ豆腐
サラダ

これで立派な一膳です!

少し油ものが入るだけで肉類がなくてもけっこうボリュームが出ますよ。

気をつけたいのがついついNGな食材を使ってしまうことです。

和食を作っているとやってしまいがちなものが「鰹節」です。
見た目に反して、どんぴしゃでお魚なんですよね!

例えば和え物にかけたり、味噌汁や煮物の出汁で鰹や煮干しを
使わないように注意しましょう。

魚介系の出汁ってけっこう香りで分かりますよね。
出汁くらいだと気にしない方も多いですが、注意しましょう。

精進料理の出汁は昆布と椎茸で取ることができます。

【精進出汁のとり方】
①椎茸と昆布を水に数時間付けた後に中火にかけます。
②煮立つ前に昆布を取り出して、1,2分煮立てます。

すると昆布と椎茸が香る美味しい出汁がとれますよ。
 

色々なお彼岸料理を用意するのは少し手間がかかるかもしれませんが、
精進料理は食材が楽しめとってもヘルシーです。

メタボ予防やダイエットや便秘解消、また女性には嬉しい美肌にも
効果が期待できますよね。

ぜひ普段の食卓にも活かすことができる精進料理を作ってくださいね。



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