お盆になると色々な盆飾りを用意しますよね。盆花も飾られますが、
よく見る赤い袋のような花、あれはなんでしょうか?
それは、“ほおづき” です。
そんなに華やかではないほおづきを、お盆のときに飾るのはなぜでしょうか?
お盆の飾りにはそれぞれちゃんと意味があるのです。
何の為ために付けるのか意味を理解して、「どうしてほおずきを飾るの?」
って聞かれた時にさっと答えられると素敵ですね。
お盆に飾るほおづきはどんな意味があるの?
お盆の準備セットに「ほおづき」が入っていて少し戸惑う方も少なくないようです。
小さくて正直、そんなに華やかではない “ほおづき”
ほおづきってそんなにマストな飾りなの?って思ったりしませんか?
実は、ほおづきはお盆に必要なあるアイテムを表しているのです。
形が目に浮かぶ方はもう変わりますよね?
そう、“提灯の灯り” です!
ほおづきを漢字で書くとどんな字になるか知っていますか?
ほおずきは “鬼灯” と書くのです。
私はお恥ずかしながら・・・
漢字だけ見て “ほおずき” とは読めなかったです^^;
ほおづきはその色や形の見た目からも「提灯」に似ていることから
先祖が帰ってくる目印となる提灯を表しているのです。
ほおずきは赤い灯火といわれていて、ご先祖様が帰ってくるときに
足元を照らすともし火、目印となる火として飾られているのが理由なんです。
お盆のときは玄関先から、先祖を迎え入れるために、迎え火などの
大きな灯りを灯します。
ご先祖や亡くなった方の霊魂が「こっちかな~」と迎え火を頼りに玄関から
入っていって、仏壇周りにある小さな赤い灯りがポツポツとあるのが見えると
「あぁ、ここだ!」となるのでしょうね。
これが “ほおづき” の役割なのです。
そう考えると、ほおずきはお盆の飾りの中でも結構重要かも・・・!?
そう思えますよね。
盆花は先祖や精霊が憑くという理由で飾られますが
“鬼灯” はちょっと違う役割を持っているということですね。
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お盆の重要アイテム“ほおずき(鬼灯)”の飾り方
それでは盆飾りの中でも重要な役割を担う “ほおづき” は
どのように飾ればいいのでしょうか?
ほおずきをポンっとただ机に置いただけでは、少し違うような気がする・・・
といった感じなりますよね。
そうなんです。基本的にほおずきは灯という意味で
盆棚や仏壇から吊るすようにして飾ります。
吊るすことで、提灯っぽい感じを出して飾るということですね。
なので、ほおずきを縄やヒモに付ける必要があります。
幾つかのほおづきがあるなら一本の縄に連なるように付けます。
イメージはイルミネーションに使う電球がついた電線でしょうか。
仏壇であればヒモで繋げたほおづきを上の辺りに張ります。
盆棚の場合はまず四隅に支柱を立てましょう。その支柱をぐるっと
囲むように縄を張り、その縄にほおづきを吊り下げるのです。
縄は支柱に結界させると決壊の意味があるそうで、一周全部に飾り付ける
ことによって、盆棚の周りに結界を張るという意味合いがあります。
ただ最近では簡略化して前面だけ、としている人も多いようです。
セットに入っているものだと、ほおづき一個入りというのもあるので
その場合は仏壇か盆棚の脇に吊り下げましょう。
最近では縄付きのほおづきも売っているので、そういうものを使うと
簡単に飾り付けることができますよ^^
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ほおづきを飾る盆棚の作り方
では、お盆のお供え物やほおづきなどを飾る盆棚(精霊棚)は
どうやって作ればいいのでしょうか?
大きな祭壇で本格的なものもありますが、もっと手軽に簡単に
小さな机で盆棚を作ることもできますのでご安心下さいね。
まず盆棚(精霊棚)となる机を仏壇の前に横向きで置きます。
そして机の上には「まこも」を敷きます。
これは、見た目はゴザのようですが、少し違うんです。
魔除けの意味合いがあるマコモという植物でできているのですよ。
でも「まこも」がなくても大丈夫!白い布をかけるだけでもOKです。
位牌を仏壇から取り出して、机の真ん中に置きます。
ここに盆花やお供え物、精霊馬、そしてほおづきなどを飾り付けます。
両脇には盆提灯を置いてくださいね。
これで立派な盆棚の完成です!
こんな感じでお盆の飾り付けを一通りすることができますよ^^
たくさん盆飾りを用意しないといけない・・・
と思うかもしれませんが意外と簡単ですよね。
ほおづきも今まで飾り付けてなかった・・・という方も多いかもしれませんが
全ての盆飾りにはちゃんと意味を持っているのでとても重要なんですね。
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