盆提灯の意味とは?飾り方と種類をみてみよう

ご先祖様や亡くなった故人の霊魂がこの世に帰ってくるお盆に、
盆提灯は欠かせないアイテムの1つですよね。

夏の夜に提灯をもって歩いている姿をたまに見かけたりしたことはないですか?

でもお盆に提灯ってどんな意味があるのでしょうか?
ただの灯り取りなのでしょうか?

そんなことはありません。きちんと意味があるのです。

お盆に飾る提灯はどのようにして飾るのか、どんな種類があるのか、
お盆を語るには不可欠な盆提灯について詳しく見てみましょう。

盆提灯にはどんな意味があるの?

お盆に飾る盆提灯には、あの世から帰ってくる先祖や亡くなった故人の霊が
迷わないように目印にするために飾るものです。

なので盆提灯は迎え火・送り火と同じ役割なんですね。

迎え火・送り火は、お盆の始まりに火を焚いて迎え、そしてお盆が終わった時に
火を焚いて送りだすためのものです。

最近では玄関で火を焚くというのはできない家が多くなってきたので
ほとんどはこの盆提灯で迎え火・送り火を代用するわけですね。
 
とはいえ盆提灯を迎え火・送り火にするのは、実は昔からあった風習でもあるんです。

盆提灯の由来は江戸時代で、家の前で焚いた送り火・迎え火の火を提灯に灯して
飾る習慣ができ、それからお盆に提灯を飾るようになったと言われています。

とにかく盆提灯は先祖が帰ってくるための目印となるので
お盆初日から必要な大切なアイテムと言えます。
 
では、提灯を持って外を歩いているのには、どのような意味があるのでしょうか?

これも同じように迎え火のような意味合いがあり、お盆の初日にお墓参りをしたあと、
帰る時に提灯に火をともして、その提灯の灯りと一緒に先祖を家まで連れていくのです。
ただ暗いから、ではなく先祖を自宅まで導くための物だったんですね。



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盆提灯はどうやって飾る?正しい飾り方ってあるの?

盆提灯はいつからいつまで飾るものなのでしょうか?

ご先祖を迎え入れ送りだすための物なので、
お盆期間中はずっと盆提灯を飾ります。

盆提灯を飾り始めるのは8月に入ってからでも良いのですが、
灯りを付けるのは13日~16日の期間だけです。
 

では、盆提灯の灯りは夜中や外出中もずっとつけておくものなのでしょうか?

基本的には、昼間であってもずっと灯りはつけたままにします。
しかし火はもちろんのこと電球の提灯であっても、
長時間付けておくのは心配ですよね。

火であれば、火をずっと見張っておける人がいない時は、消すことが多いようですね。
また電球も熱がこもって火事や事故の原因になる可能性があるので、外出中や夜中は
消している家がほとんどです。

今ではほとんどの家庭で電球の盆提灯を使っていると思いますが、
最近の盆提灯にはタイマーが付いているものがあるので安心ですね。
 

盆提灯ははどこに置けばいいのでしょうか?

ご先祖や故人の霊の目印となる盆提灯は、玄関や窓際など先祖が外から
見つけやすい場所や、仏壇や盆棚の両脇などに置かれることが多いですね。

もちろん単体でも良いのですが、多くの場合は対にして飾ります。

盆提灯は親族などから送られてくるので、たくさん飾ることもあります。
それだけ故人が思われていたことを表すので遺族としては嬉しいですよね。

しかしたくさんの盆提灯を毎年出してはしまって・・・
とするのは少し大変ですよね。

その場合は毎年少しずつ飾る盆提灯を減らしていっても大丈夫ですよ。



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盆提灯にはどんな種類があるの?

一言に「盆提灯」といっても色々な種類があります。
大きく分けて置くタイプ・吊るすタイプ・手に持つタイプです。

素材が、和紙か絹か、木かプラスチックかによって値段も変わってきます。

置くタイプだと「回転行灯」と「大内行灯」が有名です。
仏壇や盆棚の両脇に置くための物で、よく目にすると思います。

「回転行灯」は灯りを付けると、絵柄がクルクルと回って見えるため
そう呼ばれています。

 
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明かりを灯すと、その絵柄が壁や床に映しだされて、とても綺麗ですよね。
また、棚の上に飾れる霊前灯という小型の回転行灯は使いやすくて便利ですよ!

「回転行灯」は枠組みがプラスチックなので価格もお手頃です。
反対に、「大内行灯」は絹・木製で作られているので高級盆提灯です。

 
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吊るすタイプの物には「御所提灯」「御殿丸」「住吉」というものがあります。
よく見るのが「御所提灯」にあたります。

 
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岐阜は和紙の生産が多いので盆提灯を多く作っています。
そのことから「岐阜提灯」とも呼ばれることがあります。
 
どの提灯も大抵は絵柄入りですが、家紋を入れることもあります。
その場合は二週間ほどかかるので、早めに準備しましょう。

お盆飾りの花形である盆提灯、見た目だけでなく重要な意味もあるんですね。



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