七夕にみたらし団子を食べるのはなぜ?北野天満宮との関係とは?

7月7日といえば七夕の日ですが、七夕スイーツといえば
あの甘くて美味しい“みたらし団子”ですね。

ではどうして七夕の日に“みたらし団子”を
食べるようになったのでしょうか?

実は七夕とみたらし団子は『北野天満宮』が関係しているのです。

織姫と彦星が一年に一度再会できる7月7日の七夕の日というのは
あまり知られていない意外なことがが多い日でもあるんですよ^^

みたらし団子がお供えされる北野天満宮の七夕祭り

京都にある『北野天満宮(きたのてんまんぐう)』では、7月7日に
七夕祭と御手洗祭(みたらいまつり)が開催され、そのお祭りでは
書道具や夏野菜と一緒に、みたらし団子が供えられます。

そもそもこのみたらし団子、実はこの「御手洗祭り」を語源とする
串団子のことなのです。

全然想像もつかないですよね。

それでは、七夕とみたらし団子の関係性について
説明していきたいと思います♪
 

まず、北野天満宮とは、京都市上京区にある神社で、
通称『天神さん・北野さん』とも呼ばれています。

平安時代、梅の花をこよなく愛した「菅原道真公」を祀る神社で
梅の名所としても全国的にとても有名な神社でもあります。

また、この菅原道真は学問の神様としても有名なんですよ!

この「御手洗祭り」は、御手洗池に手足をつけると、
疫病や穢れが祓われるという言い伝えから始まったもので、

農作物の生育、万民の無病息災を祈願し、文芸上達を願った
お祝いの節句行事なのです。

この御手洗池に湧き出す水玉を形にして作り上げたものが
“みたらし団子”の始まりなんです。
 

竹の先を10本に割って串状にしたものに、5個の団子を刺した
合計50個の団子を作りお祭りの際、神前にお供えしました。

1番上の団子が少し大きくて、その他の4個の団子と少し距離を置く
ように刺さっているのですが、これにはちゃんと意味があって、

1番上が頭、残りの4個は両手・両足となっていて
人間の体を表していると言われています。

このような関係で、七夕の日に開催される御手洗祭りでは
みたらし団子も一緒に飾られているのですね^^



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北野天満宮のおすすめ “みたらし団子”

北野天満宮に訪れた際には、是非食べてほしい美味しいみたらし団子の
おすすめのお店がありますのでご紹介しますね♪

【日栄堂】
 京都府京都市上京区上善寺町189

 北野天満宮から約1㎞ほどの場所にあり、
 昔ながらの絶品みたらし団子が味わえます!

 大きめのお団子が3個並んでいて、もちもちでふわふわの食感がたまりません!
 売切れ次第閉店になってしまうので、早めに行くことをおススメします。
 

【みたらしや千手堂】
 京都市上京区七本松通一条下ル三軒町71-19

 こちらも北野天満宮から約1㎞ほどのところにある、
 北野商店街の中にあるお店の中のひとつです。

 平べったいお団子が4個並んでおり、黒蜜の甘めのたれが
 たっぷりとかかっていて甘めのお味が好きな方におススメですよ。
 



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菅原道真が詠んだ七夕の素敵な和歌

そして、この「御手洗祭り」では菅原道真が七夕にちなんだ歌を
詠んだとされています。

菅原道真のちょっと切ない素敵な和歌を現代語訳とともに
いくつかご紹介しますね^^

~彦星の ゆきあひをまつかささぎの 渡せる橋を我にかさなむ~
現:彦星が(織姫と)会うのを待つという、かささぎの渡す橋を私にかしてくれ。
~道の辺の 朽ち木の柳春くれば あはれ昔と偲ばれぞする~
現:道端の朽ちた柳の木も、春になれば、ああ昔の姿はと思いだされることだ。
~海ならず たたへる水の底までに きよき心は月ぞてらさむ~
現:月は、海の水の底まで照らすように、清らかな私の心も照らし出してくれるだろう。

菅原道真の素敵な和歌の情景を思い描きながら、
美味しいお団子を頂いてみてはいかがでしょうか?



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