肺炎と聞くと大きい病気のイメージで
入院しないといけないのかな・・・とちょっと不安になりますよね。
誰にでもなる可能性のある「夏型過敏性肺炎」
病院に行くなら何科にかかればいいのか?
どんな治療をしていくのか?
普通の風邪のように自然治癒するものなのか?
もし夏型過敏性肺炎に罹ってしまった時どうすればいいのか
よく分からない病気って一体どうなるんだろうと不安は増すばかり。
あらかじめ知識があれば不安も軽減しますよね^^
万が一罹ってしまっても、治療法やどのような流れで治癒するのかを
知っておきましょう。
夏型過敏性肺炎になったときは何科にいくべき?
同じ症状がずっと続いている。これは一度病院に行ってみよう・・・
あれ?でもこれってどの病院に行けばいいの??
もちろん風邪と同じように内科を受診することができます。
でもちょっと待ってください。
夏型過敏性肺炎は症状が似ていることから、素人だけでなくお医者さんでも
夏風邪と診断してしまうことがあります。
参考ページ:「夏風邪で高熱が!対処法は?薬が効かないって本当?!」
夏型過敏性肺炎かも・・・という診断の経験がないところでは
いくら「毎年同じ症状なんです」と訴えても
「あー毎年この時期は体調を崩しやすいんだねぇ」
で片づけられてしまうかもしれません。
ここまで適当なお医者さんじゃないにしても、しっかりと
呼吸器科の先生に診てもらうことが大切です。
呼吸器専門の先生だったら、言うことなしです。
専門でなく内科の先生でも、内科・呼吸器科を合わせて診ている病院など
呼吸器の診察ができるところを受診する方が良いでしょう。
参考ページ:「夏型過敏性肺炎の診断基準・検査方法と再発する理由とは?」
夏型過敏性肺炎の診断をするのに大きな大学病院などである必要性はありません。
かかりつけ医など信頼できるお医者さんや、夏型過敏性肺炎か夏風邪かを
きちんと見極めて診断できる先生に診てもらうことがポイントです。
夏型過敏性肺炎の治療には薬があるの?
呼吸器科にかかって「夏型過敏性肺炎」と診断されると、
どのような治療をしていくのでしょうか?
基本的にウイルス性の物ではないので特効薬があるわけではありません。
アレルギー性の症状なので、一番の治療は原因である
「トリコスポロン」を生活圏から除去することです。
もし完全に除去することが難しいのであれば、自宅を離れて
空気がきれいな場所で療養することです。
場合によっては家を引っ越すという必要があるかもしれませんね。
症状が重いとそれだけではなかなか症状が良くなりません。
辛い咳や、呼吸困難を伴います。
その場合はステロイド薬を服用することになります。ステロイドで
肺の炎症を抑えることによって咳をなくし楽になります。
でもこれも対症療法に過ぎないので、薬を服用しても環境を変えることが
一番の治療であることには変わりありません。
夏型過敏性肺炎は自然治癒するものなの?
夏型過敏性肺炎にかかったときは必ず病院で治療しなければ
治らないのでしょうか?必ずしもそうではありません。
「夏型過敏性肺炎」と仰々しい名前が付いていますが、
要はアレルギー物質による症状です。
その原因となっているアレルギー物質を取り除けば自然に治ることもあります。
ただしそれは軽度の「急性型」の場合です。
一度発症した人は原因のカビが取り除かれていないと毎年発症してしまいます。
それでも急性型であれば原因となっているカビを完全に取り除き、
空気のきれいな状態で安静にしていれば治癒します。
問題は「慢性型」になってしまうことです。こうなるとこの時期だけ、
という季節性がなくなり常に症状が出てしまいます。
日常生活の中でも呼吸困難になったりと、一度慢性型になると
元に戻せなくなってしまいます。
自然治癒できる急性型のうちにカビを除去して、治癒することが
大切ということですね。
もしカビ対策を取っていても2年以上症状が続くようなら自然治癒は
諦めて病院に行った方が良いでしょう。
もちろん罹らないことが一番ですが、夏型過敏性肺炎について
少しは備えができたのではないでしょうか^^