七五三の着物は新しく仕立てることもあれば、母娘代々引き継がれている
思い出のある大切な着物を使うこともあるかもしれません。
そのような時には「肩上げ」が必要になってきますが
この肩上げについて知らないことも出てくると思います。
そもそも着物の肩上げって何のことなのかご存知でしょうか?
いわゆるサイズ直しですね。
サイズの測り方や縫い方など肩上げの仕方がよく分からない
という方も多いのではないでしょうか?
この肩上げを自宅で簡単にできる方法をご紹介します。
七五三の着物の肩上げとは?必要なの?しないとどうなるの?
そもそも肩上げって何なのでしょうか?
1から着物を仕立てるのであれば、着る本人のサイズに合わせて
反物の柄合わせをして丁度良いサイズに仕立てます。
ただ着物は洋服のようにピッタリとサイズが決まっているものではなく
着る人に合わせて着付けることができますよね。
特に成長が早い子供の着物は、色々な箇所を直してあげれば
何年も着られるようにしています。
その一つが「肩上げ」というサイズ直しのことをいうのです。
袖を上げて肩の部分で二重にすることで、袖の長さを調整できます。
ということは、サイズがぴったりの着物であれば
肩上げは必要ないのでしょうか?
ここが難しいところです。本来の肩上げの目的を考えると、
サイズが合うならしなくてもいいものです。
しかし子供の肩上げというのは
“ まだまだ成長する存在。半人前 ”を意味します。
肩上げをしていない着物を着ていると言うことは、
もう成長しないことを表してしまいます。
これ以上成長しない子供、ということは・・・
ちょっと恐い感じになってしまいますね。
そう考えると七五三は子供の成長を祝い健康を願うためのものなので
肩上げをしている着物の方が七五三に着る着物として相応しいのですね。
現に、昔は13歳までは着物の肩上げをするものだったようです。
ということなので、無理がなければ必要でなくても1mmだけでも上げて
肩上げの折り目を付けるようにすることをおすすめします^^
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七五三の着物の肩上げの簡単な測り方と縫い方の方法!
七五三の着物の肩上げにはちゃんと意味があるのですね。
そおいうことならやっぱり肩上げをしようと思いますよね。
せっかくなので、できれば手縫いで七五三の着物の準備を
してあげたい!そう思っているママ達も多いはず!
3歳の七五三はお宮参りの初着を仕立てて使うことが多いので
着物はあるからサイズの調整だけしたいってこともありますよね。
是非、七五三の着物の肩上げに挑戦してみましょう!
・・・とはいっても和裁ってなんかハードル高いですよね^^;
でも大丈夫です!和裁は基本的に手縫いでするものなので
チクチクゆっくり縫えば意外と簡単にできちゃいます!
この動画は測り方と縫い方も丁寧に紹介しているので
参考にしてみてくださいね。
【着物の肩上げの仕方】
真ん中の位置にまち針を打ちます。
②上げたい寸法を測り、その半分の寸法を
①で打ったまち針を中心に左右に測ります。
もし8cm上げたい場合は、マチ針から右に4cmと左に4cmのところ
それぞれにまち針を打ちます。
ここで①と違う色のマチ針を使う方が後々分かりやすいですよ。
③右のまち針から脇線までを測ります。
そのまま下に下ろして袖付け(袖の付け根の部分)の位置から
その長さを測りまち針を打ちます。
④そこから上げたい寸法(8cm)を測りまち針を打ちます。
⑤今度は表に返して、表の袖付けの位置にもまち針を打ちます。
表は③の寸法より-1cmにまち針、そこから上げたい寸法
-2cm(6cm)の位置にまち針を打ちます。
これで印付けは完了です!
後は①で打ったまち針が山になるように折り込んで綺麗に伸ばしたら
まち針に沿って縫い合わせるだけです!
肩上げのポイントは上げる寸法をきちんと正確に測って、
マチ針で印をしっかりと付けることです。
案外簡単にできると思いますので、よし、自分でやってみよう!
と思われたのではないでしょうか?
肩上げにチャレンジしてみて下さいね!
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着物の肩上げはどこでやってもらえる?料金はどれくらいかかる?
でもやっぱり裁縫は苦手だから自分でやるのは不安・・・
できればきちんとした仕上がりにしたい!
自分で肩上げが出来ない場合にはどこに出せばいいのでしょうか?
それに業者に頼んだ場合に気になるのが料金ですよね^^;
ほとんどの和服の仕立屋さんや着物を扱っているクリーニング店では
サイズのお直しもしていますので、肩上げをしてもらうことができます。
気になる肩上げのお値段ですが、もちろんお店によって異なりますが、
だいたい3,000~5,000円ですることができますよ。
肩上げの手間を考えると、お安く済むのではないでしょうか?
着物だけでなく下に着る長襦袢も肩上げをする必要があるなら
同じくらいの料金をみておくといいでしょう。
お店によっては羽織などとセット料金を設けているところもあるので、
どれを肩上げする必要があるのかを前もって決めてから、お直しに出す
業者などを探すといいですよ。
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