年が明けてしばらくすると、デパートでは「雛人形」がずらーっと並びますね。
女の子がいる家庭では、おじいちゃん・おばあちゃんを含め家族全員で楽しみに
する行事の一つなのではないでしょうか?
盛り上がっている大人達をまん丸の瞳で見つめて子供の一言。
「ひなまつりってなーに??」
・・・えーっと、女の子のための日だよ♪って言いつつも、心の中では
「あれ?正式にはなんだろう?」なんて・・・^^;
ひな祭りの起源ってなんでしょうか?
ひな祭りのときに出てくる人形や飾り、食べ物ってどんな意味があるのでしょうか?
準備をしているときに子供から聞かれてもOKなように調べてみましょう!
ひな祭りの起源って?どんな由来があるの?
ひな祭りとは簡単に言えば子供の成長を願い、息災を祓うためのものです。
実は現代の形のひな祭りに至るまでの起源は諸説あるんです。
①中国発祥の「上巳の節供」
「上巳」とは3月上旬の巳の日という意味があり、中国ではこの上巳の日に
川の水で身を清める風習があります。
「悪しき物を水に流して祓う」この風習が遣唐使によって日本に伝わり、
日本古来の禊、身代わり信仰などと融合して「上巳の節句」として
独自の文化に発展していったという説です。
②平安時代の已の日祓い
これも中国から伝わったとも言われている行事の一つです。
ある中国の話が起源になっているという説があるんです。
時はさかのぼり漢の時代。徐肇(じょちょう)という男が3人の女の子をもうけます。
しかし3人とも3日以内に亡くなってしまうのです。
男が嘆き悲しむのを見た村の人々はお酒を持ってきて
3人の女の子の亡骸を清めて水葬しました。
これを元にして、平安時代の貴族達が、3月上旬の已の日には陰陽師を呼んで
人型の紙を川に流して無病息災を祈るようになり、これが現代のひな祭りに
繋がったという説です。
③庶民の間のお祭りから生まれた流し雛
田植えが始まる3月は、豊作を願い農耕の神様を祀っていました。
農作に有害となる物、また農民自身の身の汚れを清めるために、人型を作り
その人形に穢れを移してから、その人形を川に流していました。
これが平安時代から広まったとされる「流し雛」になったとされています。
どれもなんとなく似た風習ですよね。
中国から伝わったもの、庶民の間で行なわれていた物すべてが
合わっている感じがしますね。
ここでお気づきでしょうか?
どれも女の子のための行事ではなく、老若男女問わず穢れを祓うための
行事だったのです。
ではなぜ現代の様に女の子の行事となったのでしょうか?
同じく平安時代には貴族の女の子の間で「ひいな遊び」なる物が流行っていました。
現代で言う「おままごと」みたいなものです。
時は流れ江戸時代には庶民の間でもひいな遊びがされるようになり、
上巳の節供などの習慣と混ざって3月の已の日には習慣的に遊ばれるように・・・。
その後江戸幕府が上巳の節句を「五節句」の一つとして「女の子の節句」として
定めたところで「ひな祭り」=「女の子の行事」となったのです。
うーん、なかなか長い歴史を経て出来た行事なんですね。
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ひな祭りに用意するものにはどんな意味があるの?
このような起源のあるひな祭り。なのでひな祭りで見かける物には
全てちゃんと意味があるんですよ!
雛人形
まさに起源の中核をなすアイテムです!
全ての災いを受け止めてくれる「身代わり」になります。
そのため、二人目以降の女の子が生まれた場合、その子用の雛人形を
用意するのが正式と言われています。
しかしスペース・予算的に難しいことがしばしば・・・
そのため二人目以降はミニ雛人形、つり雛、名前入りの小物などに
することが多いようです。
ひなあられ
ピンク・緑・黄・白は式を表しています。
あられは体に良いことから一年中健康に過ごせるようにという意味があります。
菱餅
3色の色にそれぞれ意味があります。
緑=健康・長寿
白=清浄
ピンク=魔除け
また菱形なのは心臓を意味していて、娘の災厄を取り除こうとする
親の気持ちを表しています。
はまぐりのお吸い物
ハマグリは仲の良い夫婦を表します。
将来、一人の人と添い遂げるようにという願いが込められています。
甘酒
正式には桃の花を使った「桃花酒」というものが飲まれていました。
中国では桃は邪気を祓うとされているため薬酒として伝えられてきました。
その後、みりんに米や工事を入れて熟成させた「白酒」の方が
親しまれるようになります。
しかしアルコールが入っていて子供が飲めないですよね。
それで「甘酒」が用意視されるようになりました。
起源が厄除けであるひな祭りだけに用意する物すべてにおいて
子供の無病息災を願う意味があるんですね~。
これくらいだったら用意している時に子供に聞かれても
簡単に教えてあげられそうですね。
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