6月から8月にかけてはやりだす ”夏風邪” は、
普通の風邪とは少し違う面を持っています。
いつも行っている風邪の対処法が、夏風邪の場合には逆に悪化させて
しまうこともありますので、注意しなければなりません。
夏風邪で高熱が出てる時は、汗をたくさんかいた方が治りやすいの?
この症状ってまずいんじゃないのかな・・・?
などのような疑問が出てきたり、不安になったりするのではないでしょうか。
そんな疑問やお悩みを解消できるように夏風邪で高熱が出た時の
汗やお風呂についての適切な対処をご紹介しますので参考にして下さいね。
夏風邪は汗をたくさんかいた方が治りやすい?
体に熱がどんどんこもっている!!
と思ったあなた。大丈夫です!実はこれって普通のことなんですよ。
通常は体を守ろうとする免疫力と体内に侵入したウィルスが戦うことで、
人間の身体は発熱し汗をかきます。
汗をかくのは、高くなった体温を下げようとする
体の仕組みのひとつなんですね。
なので熱いお風呂に入ってたくさん汗をかいて治す!
と風邪をひいた時にはよく言われていますよね。
では ”夏風邪” ではどうなのでしょうか?
夏風邪の高熱は、免疫力がウィルスとの戦いに必要な熱を体外に
逃さない様にしている期間でもあり、汗をかきにくい時期があるのです。
なのでウイルスが体内に入ると、脳が体に対して、
「今は熱を上げているので汗をかいちゃだめ!!」
と指令を出しているのです。
ウイルスをやっつけようとして熱を上げているのに
汗を出して体の熱を放出してしまっては意味がありませんよね。
なので、熱が下がらないからといって無理矢理汗をかく必要はないのです。
体が望まない汗で体温を下げてしまうと、それが逆効果になって
夏風邪が長引く原因をつくってしまうことになってしまいます。
それに無理やり身体を熱くして汗をかくようにすると、ただでさえ
下痢による水分不足や、喉の痛みによって水分補給しずらい状態なので、
脱水症状を起こしてしまう危険もあります。
なので、治るはずの症状を悪化させて回復を遅らせてしまいますので
無理やり汗をかくことはやめましょう。
体内で免疫力とウィルスの戦いが一段落すると、今度は必要のなくなった熱を
体外に出そうとして、自然な発汗が始まります。
体内のウイルスを退治できると、脳が体に対して、
「今度は体を冷やすために、いっぱい汗をかくように!!」
と指示が出るのです。
本当に体の中では色々なことが起きていますね!
それ以降は、汗で体温が下がっていくので、体を冷やしすぎない様に、
こまめに汗を拭いたり、着替えをして清潔にするようにして下さい。
また、水分補給の際の飲み物の温度にも気をつけていきましょう。
睡眠中は、眠りのための身体の働きによって一時的に体温が下がりやすく
なるので、空調の温度設定などにも注意してみて下さい。
汗をかくことで体力の消耗もしますから、栄養のある食事と水分補給を
こまめに摂って、上手に汗のコントロールをするようにしていきましょう。
参考ページ:「夏風邪で高熱が!対処法は?薬が効かないって本当?!」
夏風邪で高熱が出たらお風呂に入った方が良い?入らない方が良い?
暑い夏の夏風邪は、熱と気温でどんどん体が暑くなります。
そんなときお風呂に入ると熱を下げられて効果的!
という意見もありますが、実際どうなんでしょうか?
通常の入浴は発汗を促し、体が温まることで血の巡りも良くなります。
そして、湯上がりの体温の上昇は、体にこもった熱を自然に体外へと
放出してくれるなど、普段の入浴にはとてもいい効果が揃っていますね。
風邪の時にお風呂に入るかどうかについては、高熱がおさまった後でも、
頭痛や下痢など他の症状の様子をみながら判断することになるでしょう。
では、 ”夏風邪” の場合はどうなのでしょうか?
夏風邪の場合には、体温を保ちたい時とそうでない時で
事情が変わってくるのです。
夏風邪で高熱が出ている時に、汗をかいて「熱を下げる」という目的で
お風呂に入るのは間違いなんですね。
夏風邪の高熱というのは、体内のウイルスと戦って抵抗するために
体が発しているものだからです。
お風呂という外からの影響で熱が下がるわけではありません。
実は、私は実際に高熱が出た時に、冷たいシャワーを
浴びてみたことがあります(゚∀゚)
確かに直後は0.3℃ほど下がりましたが・・・
数分後には元に戻っていました(*_*)
経過をみながら、高熱で汗がでにくい状態から発熱の落ち着きとともに
だんだんと汗をかくようになってきたら、シャワーで汗と皮膚に付着した
ウィルスを軽く洗い流してあげるようにすればいいですね。
汗を大量にかいて、気持ち悪くてスッキリしたいという場合には
とてもリフレッシュすることができると思います。
しかし熱がまだ高いときや、体調がまだ辛く感じる時には、
体力を使ってまで無理にお風呂に入るのは避けた方がいいでしょう。
長時間熱いお湯につかることで体力を消耗してしまうこともあるので、
入浴時間や温水の温度にも気をつける様にして下さい。
また、相手が夏風邪ですので、体を拭いたタオルや汗を吸った寝間着などを
洗濯する際にも、二次感染の予防を心がけていきましょう。
辛い症状から早く回復したいと誰でも思いますが、そのためにも
免疫力を上げて身体に居座るウィルスを外に出すのが一番です。
だんだんと熱が下がってきたら少しずつ栄養のある食事を取るようにして、
参考ページ:「夏風邪に効果のあるレシピで体調回復!」
しっかりと休養をとって健康な身体へと一日も早く戻していきましょう^^