敬老の日に贈り物をする方も多いですよね。
子どもの頃は大好きなおじいちゃんおばあちゃんに気軽に
プレゼントができましたが、大人になるとそうはいきません。
やはり贈り物のマナーというものも気になりますよね。
敬老の日の贈り物でけっこう迷うのが
「のし(熨斗)は必要なのか?」ということです。
必要であればどのようなのしが必要なのでしょうか?
また、表書きはどうするのか、名前はどう書けばいいのか・・・
など、のし(熨斗)の決まり事が色々ありそうです・・・
そんな敬老の日の贈り物に付ける熨斗(のし)のマナーについて解説していきます。
敬老の日のプレゼントにのし(熨斗)は必要なの?
日本人は冠婚葬祭や季節の挨拶などで贈り物をする際には
必ずのし(熨斗)を付けますよね。
なので敬老の日の長寿を祝うプレゼントにものし(熨斗)を
付ける必要があるのでしょうか?
お祝い事など正式な贈り物にはのしをつけるのが一般的なので、
敬老の日にも贈り物にものしをつけたほうが良いでしょう。
絶対付けなければマナー違反!とまでは行きませんが、
どうしよう?と迷うなら付けた方が良いですね。
特に敬老の日は御年配の方に贈るものです。このようなマナーや格式を
重んじていることが多いので、付けて呆れられるなんてことはありません。
それにのし(熨斗)には縁をのばす・命を延ばすという縁起の良いものである
鮑(アワビ)を表しています。
敬老の日はたくさんの知恵を持った年配者への感謝と敬意、
これからの長寿を願うものです。
そういった意味でも敬老の日の贈り物に熨斗を付けるのはぴったりなんです。
そんな仰々しくするのはなんだか気恥ずかしい。そう思うでしょうか?
でも「あの小さかった孫が、きちんと熨斗を付けて
贈り物をするようになった・・・」
そんな孫の成長を喜んでくれるかもしれませんよ^^
参考ページ:「敬老の日と老人の日の違いは?プレゼントは必要」
敬老の日の贈り物の熨斗(のし)はどんな種類を使うの?
では、敬老の日にはどのようなのし紙が必要なのでしょうか?
敬老の日のお祝いには「紅白の蝶結び」の水引を用いるのが一般的です。
結婚祝いで使うような結びきりはNGなので気を付けてくださいね!
蝶結びは何度でも結びなおせることから
「何度あっても嬉しい御祝」のときに使います。
例えば結婚祝いは本来何度あっても良いものではないので
蝶結びの水引はNGでマナー違反となるのです。
そのため一度きりを意味する結び切りを使うのです。
しかい長寿の祝いはこれから何年も毎年あってほしいお祝いですよね。
一度きりなんて縁起でもありません。
そのため長寿の祝いでは紅白の蝶結びを使うのです。
この「水引」。祝い事によってこれを使う、あれはダメなど
少しややこしいですよね^^;
でもこうしてなぜ紅白の蝶結びなのか?という理由を知っておくと
覚えやすいですよね^^
参考ページ:「敬老の日に贈る花の定番と避けるべき花は?」
敬老の日の熨斗の書き方は?表書き・名前はどう書けばいい?
では、敬老の日の贈り物に付けるのしには何と書けばいいのでしょうか?
表書きは【御祝】や【祝 敬老の日】が一般的です。
もしくは【寿(ことぶき)】【敬寿(けいじゅ)】などです。
最近では小さい孫からとして贈るので【いつもありがとう】という
表書きを用意したり、堅苦しくしたくないからと【感謝】とする方も
増えているようです。
長寿のお祝いを兼ねたい場合はどうしたらいいでしょうか?
その場合も【御祝】で大丈夫です。
ただし本来、長寿のお祝いは【○○御祝】など年齢に合わせて書きます。
還暦、米寿といったものです。
この年齢ごとの呼び方も細かくいくつかあるので紹介しましょう。
本来は、年齢は数え年で計算します。
60歳以上からだと、
・61歳・・・還暦
・70歳・・・古稀
・77歳・・・喜寿
・80歳・・・傘寿
・88歳・・・米寿
・90歳・・・卒寿
・99歳・・・白寿
・108歳・・・茶寿
・110歳・・・珍寿
こうなります。
例えば61歳なら【還暦祝い】もしくは【祝還暦】と書きます。
長寿のお祝いはこのように書くのが一般的です。
もし長寿のお祝いを前面に出したいならこの方式で書きましょう。
次に、表書きが決まったなら下の段には自分の名前を入れますが
名前はどのように書けばいいのでしょうか?
通常は姓名のフルネームを書きます。
親や祖父母に贈る場合は、苗字を省略して下の名前だけでもOKです。
夫婦で贈る場合は連名で書きますが、兄弟姉妹・孫みんなで贈るときは
全員の名前ではなく【孫一同】【子ども一同】と書きましょう。
敬老の日のお祝いは身内にすることが多いですが、そのような時でも
贈り物のマナーって大切ですね。
マナーを守って贈ることも贈り物の一部と捉える方もいるかもしれません。
親しき仲にも礼儀あり。この言葉に尽きると思います。
多くの場合はギフトを購入したところで一緒に熨斗を用意してくれるので、
ここまですべて覚えなくでもできるかもしれません。
でもいざというときに、こういった熨斗・水引のマナーを
サラッと説明できると素敵ですね。