怖い熱中症を予防するためには、水分と塩分の補給が欠かせません。
実際にスポーツドリンクを飲むようにしたり、塩飴などを
持ち歩いている人は多いですね。
確かに、それらは熱中症対策にとても有効ですので、
積極的に活用していきたいところです。
参考ページ:「熱中症予防にスポーツドリンクが効果的な理由とは?」
ところで、近年では「ある意外な食品」が熱中症予防に効果があるとして
注目されているのをご存じでしょうか。
何故、熱中症予防に牛乳が有効なのか?
それを説明する前に、まずは熱中症が起きる仕組みを詳しく知っておきましょう。
血液の主な役割としては身体に酸素や栄養を届け、不要になった老廃物を
回収することですが、それだけではありません。
血液は身体の中の熱を外側(皮膚に近い場所)まで運ぶことで
その熱を冷ますという、重要な働きも受け持っています。
この働きが鈍ってしまうと、身体に熱が篭もったままになり、
熱中症になってしまうのです。
つまり熱中症を予防するためには、もちろん水分補給も必要不可欠なのですが、
そもそもの血液量を増やすこと、そして血液を心臓に戻しやすくしてきちんと
循環させることが大切です。
では、血液を正常に循環させるためには何が必要なのでしょうか。
それは身体の末端から上半身にある心臓まで血液を押し戻す「筋力」です。
そして、その筋力を高める効果がある=熱中症予防に役立つ、という意味で、
乳製品が有効だと注目され始めているのです。
熱中症の予防には運動の後に牛乳を飲むだけでいいの?
乳製品が筋力作りに効果的、といっても、牛乳やチーズを摂取しているだけで
筋力が作られるわけでは残念ながらありません。
そうかといって、いきなり激しい運動をする必要もないのですが、
まずは自分にとって「少しキツイかな?」と思う程度の運動から始めてみましょう。
日頃から運動不足を感じている人であれば、ウォーキングでも構いません。
1日30分以上、1週間に4日以上の運動を心掛けてください。
そして運動を終えたら30分以内に、牛乳などの乳製品を摂取します。
10日ほど続けると体温調節機能の上昇、数ヶ月で筋力が上がり、
熱中症にかかりにくい身体になると言われています。
今年の夏は適度な運動と乳製品の摂取で筋力を作りながら
健康的で効果的な熱中症予防を目指しましょう。