そろそろお中元の時期だね、なんて会話をしたときに
「あれ?最近もこんなこと言ってなかったっけ?」
そう思ったことありませんか?
きっとそれは去年ではなくお歳暮のときではないでしょうか?
なんだかよく似ているお中元とお歳暮。一体何が違うんでしょうか?
贈る時期? それとも内容? 送る相手による? マナーは違うの??
そんな疑問を解決しましょう。
お中元とお歳暮の違いとは?
よく似ているこの2つ、それもそのはずです。
お世話になっている人への感謝の気持ちとして贈り物をする、
というのは全く同じなんです。では何が違うのでしょうか?
まずは時期です。
これはもうお気づきの方がほとんどですよね。
お中元は夏のお盆の時期、お歳暮は年の暮れに送ります。
この時期で送る意味合いが少し変わってきます。
年の折り返し地点で送るお中元は、日頃の感謝の気持ちと
相手の健康を願って送ります。
年末に送るお歳暮は、この一年の感謝と込めて一年の締めくくりとして送ります。
微妙な違いですが、この違いですが送るものの選び方が変わってきます。
もちろん季節が違うのでお中元はビールなどの涼し気なもの、
お歳暮は日本酒などの暖かみがあるものが選ばれます。
また、やはり一年の締めくくりとしての感謝を込めているほうが
お世話になった度合いも大きいので、お歳暮はお中元よりも
質の良いものを送ることが多いです。
どっちがどっちだっけ??とこんがらがってしまいそうですが、ただ単に
どちらが高級か、ではなくどの期間の感謝の気持ちかと覚えておけば、
おのずとお歳暮の方が良いものを送ることを思い出せますよね。
お中元とお歳暮、どちらか一つでいいの?
2つとも同じ感謝の気持ちを伝えるものなら、両方とも送るものなの?
もちろん、両方送って良いんです。
しつこいようですが、感謝の気持ちなので一年に
何回感謝を伝えても良いですよね。
とは言っても、感謝はあっても予算がない・・・
片方でもいいのかな? そう思いますよね。
間もそんなに空いてないので、どんな物を贈ればいいのか?
送る品物のバリエーションにも頭を悩ませますよね。
「できれば片方にしたい・・・」
もちろんこれもマナー違反にはなりません。
よく似ていますがセットではないので片方でもいいのです。
相手方に、「感謝がこれだけってこと?!」なんて思われる心配はありません。
ただし意味合いを考えるなら、どちらかにする時は
一年全部の感謝を伝えるお歳暮の方を送くるのがいいでしょう。
お中元とお歳暮のマナーを徹底解説!
お中元とお歳暮、マナーに大きな違いはありません。
覚えておくと役立つ贈答品マナーを見てみましょう。
まずは送ってはいけないものです
また毎年継続的に送るものなので、去年送ったから今年はいいや、など
送る年と送らない年があるのは失礼にあたります。
そうなると悩みのタネとなるのがいつまで続けるのかということです。
惰性でもう関わりがないのに長年続いてしまっている、そんなことありますよね。
付き合いでやり取りする目安は3年と言われています。
それ以上経ち、あまりに付き合いがなくなった相手なら止めても大丈夫です。
止めることの通知などは必要なく、ただ送らなければいいのですが、
ちょっと勇気がいる・・・という人は徐々に減らしていきましょう。
例えばお中元とお歳暮両方送っていたなら片方にしたり、お中元を暑中見舞いに
変えたり、熨斗を「御中元」から「感謝」に変えてみたり・・・。
付き合いがない相手はお互いにそろそろいいんじゃないかな・・・
と思っているものです。それで相手も読み取ってくれるはずですよ。
何かとマナーやタブーが多いのでお中元やお歳暮は気を使いますよね。
仕方がありません、それが日本人なのです。
でもこうして相手のことを考えてお互いを気遣っているのです。
こういう文化として楽しみましょう。