十五夜は中秋の名月と呼ばれることがありますね。
その他に「芋名月」というのを聞いたことがありませんか?
「芋」というとあまり良いイメージはないのに「名月」とも言われています。
結局どういう意味なのでしょうか?
どうしてなのでしょうか?
ここではお月見と芋、食べ物の関係を徹底分析してみましょう!
十五夜に里芋を食べるのには意味があった!
十五夜ってなんだかステキな響きですよね。
お月見といえばススキとお団子をお供えするのが定番です。
十五夜は別名「中秋の名月」そして「芋名月(いもめいげつ)」という
呼び名もあるのをご存知でしたか?
この芋とは里芋のことで、今でも十五夜には定番のお団子ではなくて
里芋をお供えする地域もあるんです。
でもどうして十五夜に芋なのでしょうか?
お月見の行事というのは元々は中国より渡ってきた風習です。
元々中国では収穫を祝うため、特にその時期収穫できる
「芋」の収穫祭として里芋を供えていました。
このように「芋」の収穫の感謝をあらわしていたんですね。
つまりお月見が日本に到着したときには、収穫物(里芋)の収穫を祝う行事
として広まっていたのです。
なので最初はそうやって里芋をお供えしていましたが、やはり日本の農作物
といえば何と言っても「お米」とですよね。
そのためにだんだんとお米を供える事が多くなっていき、
それにつれてお米から作れるお団子になっていったようです。
この里芋を供える習慣が一部地域でも残っているので
「芋名月」と呼ばれることがあるのです。
もともとはお月見と言えば里芋!という感じだったんですね。
言われてみれば秋はいも類の収穫が増えておいしい季節です。
季節の行事として秋の収穫物である里芋を供えるのもいいですよね。
十五夜に里芋料理を食べよう!簡単にできる里芋レシピ♪
十五夜に簡単にできる里芋レシピには何があるでしょうか?
里芋と季節の野菜の煮物や薄味で白さを生かした煮物などがおすすめです。
作り方は各家庭で行なっているシンプルな里芋の煮物でOKです。
そこに一工夫加えてより十五夜に食べる里芋料理として
お月見らしさを演出しましょう。
月をイメージするために里芋の白さをなるべく残すようにします。
味付けは出汁をメインにして、醤油は控えめにするといいですね。
うすくち醤油を使うとしっかり味が付きつつも白さを残せますよ。
月をイメージしてなるべく丸くするようにします。
里芋は丸っこい物もありますが、大きい物は小さく切ります。
その際、できるだけ丸くできるように切ったり皮をむく際も、
できるだけお月様のようなまん丸になるようにします。
これだけで里芋の煮物がお月見らしくなりますよ^^
もしくはお団子に混ぜて「里芋団子」を作ることもできます。
だんご粉100~150gで15個くらいのお団子ができます。
通常、米粉に少しずつ水を入れて練っていきますが、その前に
蒸してつぶした里芋を加えておきます。
里芋からでる水分を考慮しながら混ぜていってくださいね。
後は丸めて茹でるだけ!
普通のお団子よりもおかずに近い感じになるので、
ゴマや砂糖醤油で食べるのがオススメです。
十五夜に食べたり供えたりする食べ物は?
十五夜にお団子や里芋の他にはどんな食べ物を
食べたり供えたりするのでしょうか?
地域によって多少異なりますが、お月見は収穫と豊作祈願のための行事でした。
そう考えると秋の季節の食べ物であれば何でも大丈夫でしょう。
野菜・果物なんでもOKです。例えばサツマイモ、栗、柿・・・
など色々とありますよね。
現に昔はお団子だけでなくその年取れた収穫物を供えていたようです。
要は秋の味覚への感謝の気持ち、ということですね。
またお供え物は月の神さまとのつながりを強めるためでした。
そうすることによって「また来年の農作物もよろしくお願いします」
とお願いする意味合いがあるのでしょう。
そのため、サツマイモやブドウなどのツルがあるものは
「人と月のつながりが強くなる」とされていて縁起の良いお供え物の一つです。
秋の夜空にぽっかりと浮かぶ白い満月。
そんなお月様を眺めながら、芋をはじめとした秋の恵をふんだんに使った
お料理で秋の味覚を感じてみるのもいいですね。
お団子とススキ、そして季節の食べ物がそろい楽しい十五夜になりそうです。