梅雨の季節に私たちの目を楽しませてくれる花といえば、
しっとりと雨露に濡れる紫陽花ですね。
あじさいの名所を多数持つ鎌倉では、この季節を「紫陽花祭り」
と呼ぶこともあり、たくさんの観光客で賑わいます。
鎌倉あじさい祭りとは?由来と歴史
あじさいと一口に言っても山アジサイやブルースカイなどの種類があり、
その色も赤紫や青など様々です。
あじさいは植えられている土の性質によって色を変えるので、
見る場所によって違いを楽しむのも良いですね。
ところで、あじさいの名所にはお寺が多いと思ったことはありませんか?
かつて、まだ現在ほど医学が進んでいなかった頃、季節の変わり目である梅雨には
病気が流行しやすく、亡くなる方が多かったのだそうです。
そのため、あじさいには「死者を弔う花」という意味がつき、植えるお寺が
増えたのかもしれませんね。
鎌倉のあじさい祭りの日程とアクセス
鎌倉で「紫陽花祭り」と呼ばれているのは、あじさいが咲き乱れる
6月中旬から7月いっぱいくらいまでです。
各お寺には拝観できる時間が決まっているので、夕方以降に鎌倉を訪れる場合は
注意しましょう。
有名な観光スポットでもあり「あじさい寺」という別名を持つ明月院の拝観時間は
9:00~16:00、6月は特別に8:30~17:00となっています。
駐車場が用意されているスポットもありますが、多くの観光客が訪れる
あじさいの季節は、すぐに満車になってしまいます。
駐車場待ちをするのが面倒だと思う人や駐車場のないスポットをコースに含めて
考えている場合は、公共の交通機関を利用するのが無難ですね。
明月院の他にも円覚寺や東慶寺などあじさいの名所が多い北鎌倉周辺を散策するときは、
JR横須賀線の北鎌倉駅を利用すると便利です。
鎌倉あじさい祭りの見頃のピークは?
あじさいは例年6月の初め頃から咲き始め、下旬には見頃となります。
6月下旬から7月上旬くらいの間は、鎌倉にある各スポットのどこでも
色鮮やかなあじさいを楽しむことが出来るでしょう。
ただし、この時期はあじさいが最盛期を迎えると同時に、観光客の来訪ピーク
でもあります。週末に鎌倉を訪れる際は駐車場待ちや拝観の人数規制など、
相応の混雑を覚悟しておいてくださいね。
また、あじさい祭りの開催される6月以降は梅雨の季節に入っているため、
天候が崩れやすくなっています。
しとしと雨が降る中で見るあじさいも格別の情緒がありますが、
鎌倉は海が近く高波の影響などを受けやすい他、強い雨が降り続いた後は、
がけ崩れにも注意が必要です。
あじさい祭りへお出かけの際には、交通情報にも気を付けてくださいね。