十五夜のお月見、と言いますが「十五夜」ってなんだろう?
とふと思ったことはありませんか?
なんとなく文字のイメージで意味がつかめそうですが、
でもお月見は15日ってわけじゃないし・・・
そう考えていると十三夜、十夜なんて言葉も出てきます!
いったい何夜まであるのかな・・・?
そんな十五夜以外ののお月様についても調べてみました!
十五夜ってどんな意味なの?中秋の名月とお月見との関係は?
お月見といえば「十五夜」というフレーズをよく耳にしますが
この十五夜の意味や由来について見てみましょう。
まずそのためには、昔使われていた暦について知っておく必要があります。
現在は太陽のサイクルを利用した太陽歴が一般的ですが、
昔は月のサイクルを利用した暦が使われていました。
数え方は新月から次の新月までが一ヶ月で、一ヶ月は約30日間です。
ここまで説明するとなんとなくわかってきそうですよね。
そう、十五夜とは新月から15日目の夜を意味しているのです!
昔の暦での15日と考えればいいんですね。
15日目といえば満月かそれに近い月が出ています。
それで月がとても綺麗に見えるのでお月見をするのです。
「・・・そうなると十五夜は年に何回もあるってこと?」
そう思いましたか??
言葉の意味として言えば、その通りです。
しかし十五夜といえばお月見の時の十五夜、
「中秋の名月」を指すことがほとんどです。
そうなると十五夜は旧暦の8月15日になります。
なぜ8月なのかというと、この時期が一番空気が澄んでいて
綺麗な月が見えるとされていたからです。
旧暦8月は今でいう9~10月。確かに空が澄んで見える時期ですよね。
秋の夜はぜひ月を眺めてみましょう!!
参考ページ:「スーパームーンってどんな月?」
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十五夜だけでなく十三夜もお月見をするの?!
そこで出てくるのが「十三夜」です。
これまでの情報で考えると十三夜も新月から13日目ということでしょ?
確かにその通りです。しかし十五夜の2日前、というわけではないんです。
十三夜は中秋の名月の十五夜の後の十三夜、つまり旧暦の9月13日を指します。
この時の月は、少しだけ欠けた8割くらいの月が出ます。
今ではお月見=十五夜というイメージがありますが、もともとは
この十三夜にもお月見をしていたんですよ!
というのも十五夜にお月見をして十三夜にはしないのは「片見月」と言って
縁起が悪いとされていたのです!!
しかも同じ場所でしなければいけないという・・・結構大変ですよね^^;
十三夜は日本独特の習慣ではっきりとした理由はわかっていません。
一説によると、遊郭吉原や旅亭でお月見をした後、次の月も来てもらうために
「十三夜も同じ場所でお月見をしないといけない」
という風習を作ったという由来があるとか・・・
なかなか商売上手ですよね^^;
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十五夜と十三夜があれば十夜もある?!
えっ、まだ何かあるの?!と思ったでしょうか?
最後にあるのは「十夜」です。十日夜とかいて「とおかんや」と読みます。
十日夜とは十五夜・十三夜に続き旧暦の10月10日の夜のことで、
農作物に感謝する日といわれています。
名前は似ていますが、お月見がメインの行事ではなく
収穫祭がメインのイベントなんですね。
東日本を中心に行われているので、聞いたことない・・・
という人も多いかもしれませんね。
田畑に来ていた農作の神様が、無事に収穫も終えたので
山に帰る日とされていて、収穫した稲を捧げたり、稲の茎で作った
「わらづと」と「わら鉄砲」で地面をたたいて神様を励ましたりします。
また田畑を見守ってくれていた案山子(かかし)に感謝するために
お供え物をすることもあります。
お月見と直接関係はしていませんが、旧暦8月から10月にかけて毎月ある行事、
十五夜・十三夜・十夜の3日がすべて快晴の元でお月見ができると縁起が良い
とされていました。
「月と収穫」この二つは昔の人にとって密接に関連していたようです。
生活に欠かせない大切なものとされていたんですね。
参考ページ:「お月見にススキを飾るのはなぜ?秋の七草の種類とは?」
現代の一般家庭では十夜まで行うことはないかもしれませんが、
空気が冷えて空が澄んだ綺麗なこの時期にお月見する習慣を
取り入れてみるのもいいですよね。
あまりメジャーではないかもしれない十三夜・十夜もぜひ行ってみてください!
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