夏風邪で下痢をする原因って?適切な対処方法を教えて!

夏風邪 下痢

夏風邪をひいたときに下痢になってしまうことがよくあります。
実はこれも夏風邪の代表的な症状の一つなんです。

どうして風邪なのに下痢をしてしまうのでしょうか?

また下痢はあなどると脱水症状につながったり、体力を落として
夏風邪の治りを遅くしてしまいます。

そのためきちんとした対処をすることが大切です。

夏風邪で下痢になる原因と特徴を知っておくことでいざという時に、
自分はもちろん大切な家族が苦しんでいる時に役立てることがでるので
参考にしてくださいね。

夏風邪で下痢になるのはどうしてなの?原因って?

夏風邪に罹ったら下痢になる原因はなぜでしょうか。

それは、夏風邪のウイルスの一つである
「エンテロウイルス」が原因なんです。

このエンテロウイルスは腸内で増殖するウイルスの総称で、
別名「腸管ウイルス」とも呼ばれています。

胃酸などで死滅しないので消化器に感染すると、下痢・腹痛・吐き気を
もよおす厄介なウイルスです。

エンテロウィルスの感染症は、初夏から秋口にかけて流行することが多く、
その主な感染経路はウィルスに感染した人を介した分泌物からの経口感染や、
接触・飛沫感染などになります。

唾液などや、便の中に菌が混じっていることがありそこから感染しますので
手洗い・うがいをして清潔にしているとで感染を防ぐことができます。

エンテロウィルスは身近にありふれたウィルスでもあり、感染しても
病気として症状が表れないことも多く、その状態を不顕性感染と呼びます。

実は、8割の人はこの「エンテロウイルス」に感染していても
症状が出ないので、気付かない人がほとんどなんですよ。

そうなると、本人も周囲も気付かないまま、感染源になってしまう場合もあるのです。
 

なのになぜ夏風邪を引き起こしてしまうのでしょうか?

夏の時期は、長期休暇で生活のリズムが崩れたり、暑さで睡眠不足や
食欲が無くなったりと体力・免疫力が落ちがちですよね。

そんな免疫力が低下した状態でこのエンテロウィルスに感染すると、
ウイルスの活動力に体が負けてしまい咳や熱、腹痛や下痢などの症状を
引き起こすことがあり、それが夏風邪と呼ばれるのです。

これが夏風邪で下痢をする主な原因なんですね。

また、エンテロウィルスの名前は、「手足口病」や「ヘルパンギーナ」といった
子どもの罹りやすい病気とともに名挙げられることが多いですが、
それらは大人でも発症することもある病気なので油断は出来ません。

夏風邪で下痢した時の対処方法とは?

では夏風邪で下痢になってしまった時は、どのように対処すれば
いいのでしょうか?

まずは体の免疫力を上げることが大切です。

そして、慌てて下痢止めの薬を飲んでしまわないことです。
下痢止めの薬を飲む!というのはあまり適切な対処ではありません。

なぜなら夏風邪の時の下痢は、体に入り込んだウィルスを排便によって
体の外に追い出そうとする人間の身体の仕組みの一部でもあります。

なので、薬で無理に下痢を止めてしまうと、腸内のウイルスを排出する
ことができなくなってしまって逆効果になってしまうのです。

回復までに時間がかかってしまうこともあるので、どうしても下痢が
辛い時は、薬を飲む前に病院で相談をして下さいね。

下痢止めを服用するのはストレスや冷えなどによる
ウイルス性でない下痢の場合のみにしましょう。

また、脱水症状が起ってしまうと血液の循環も悪くなり、
それが原因で頭痛がひどくなることがあります。

頭痛がひどい場合は、脱水症状が重くなっている可能性もあるので、
無理をせず病院で受診する目安ともいえます。

下痢はこまめな水分補給が大切!

また、下痢になった時には、水分補給をこまめにして、
脱水症状が起らない様にすることもてても大切です。

下痢や嘔吐によって、体内から水分だけでなく、ナトリウムも不足して
しまう場合もあり、それが脱水症状の原因になります。

そのため、下痢の時の水分補給には、ナトリウムも一緒に補給でき
小腸からの吸収のいいスポーツドリンクなどが適しています。

飲み方としては、ポカリのようなスポーツドリンクは糖分が濃いので、
水で薄めて飲むようにするといいですね。

また、冷えたものは下痢の状態のお腹を更に冷やすことになるので
必ず常温や常温に近いものを飲むようにしましょう。

このようにして、小まめな水分補給をするようにしましょう。

更に、下痢の場合には、水分と電解質が速やかに吸収できる
「経口補水液」の方がより適しています。

この経口補水液は水で薄めたりすると、電解質と糖分のバランスが崩れ
必要な成分を補給できないので、薄めずにそのまま飲むようにしましょう。

「経口補水液」は近所のスーパーやドラッグストアなどで
売られていますので家にストックしておくといいです。

また、外出時でも持ち歩ける個包装の粉末タイプも便利です。

 
「経口補水液」をチェックするならコチラ>>
 

このようなスポーツドリンクや経口補水液が家になくて、
高熱や倦怠感のために買いにも行けない!

そんなときは自宅で簡単に手作りすることもできますよ^^

水500mlに、これらをを混ぜればいいだけです!

・砂糖大さじ2(カレースプーン2杯分)
・塩小さじ1/4(ひとつまみ)

砂糖の代わりにハチミツを使えば、
甘みがあるため糖分も少なめでできます。

レモン汁を絞ることで、飲みやすくなり吸収も良くなります。

あまりに下痢が何日も続き症状が良くならなかったり、
水分もまったく摂れないような状態なら病院を受診してくださいね。

下痢の症状が回復してきたら、少しずつ消化の良い食事を摂りましょう。
参考ページ:「夏風邪で下痢の時はどんな食事をすればいい?

夏風邪は下痢だけでなく、体のあちこちで辛い症状が重なってしまって大変ですが、
それは身体がウィルスと戦っている証拠でもあるので、冷静に対処していきましょう。

また、症状が回復した後も、しばらくの間はウィルスが排泄とともに
体の外に放出されるため、手洗いの徹底など二次感染の予防にも
取り組んでいきたいですね。