七夕飾りで夏野菜を飾ったりしますが、よく知られているのは
「なす」や「きゅうり」ですよね。
調べてみると色々と地域によってもお供えするものが違ったりするのですが、
お供えする意味も様々な説があります。
その中で3つの説がありますのでご紹介しますね。
①天帝様へのお供え物
七夕の主役でもある織姫と天帝(てんてい)、天帝は織姫のお父さんです。
二人は天と水、織物の神様です。
七夕の日にその時の初物である一番美味しいものをお供えすると
その年の豊作や織物をはじめとする芸事(手芸)や習い事が上手になると
いわれています。
その時に一番美味しいものとは、この時期の初物である夏野菜の
茄子とキュウリなんですね。なるほどですね。
お供えした物は神様の食べ残しで、神様の力が宿っているとされています。
お供えした後は願い事をしながら美味しくいただきましょう。
②お盆の始まり
お盆は、ご先祖様がこの世に帰ってくるとされているのはご存知ですね。
現代のお盆期間は8月13~16日あたりですが、江戸時代よりも以前の
ずっと昔は旧暦で7月15日前後の1週間がお盆期間でした。
なので、昔は「七夕」と「お盆」との時期が近かったので
お盆の前に行う行事としての意味合いがとても強く
七夕様をお祝いしつつお盆のお迎えを行っていたのです。
しかし、明治に改暦して以降、お盆が新暦月遅れの8月15日前後を
主に行われるようになったため関連性が薄れてしまいました。
なので、「七夕」や「お盆」にナスやきゅうりをお供えするのが
習慣として残っていったのですね。
③瓜からできた天の川
七夕の一番有名な由来は織姫と彦星が結婚した後、二人がまったく仕事をしなくなり
毎日のように遊び呆けてばっかりで言いことを聞かない二人に対して怒った神様が
川の西と東に二人を引き離してしまったという話。
これを聞くと、ロマンティックな七夕のイメージが
ガラガラと音を立てて崩れていきますよね^^;
また、これ以外にも「天人女房」というお話もあります。
天女である妻の織姫がある日空へと帰っていってしまい、戻ってきてほしい
彦星が舅の天帝に相談すると、様々な無理難題を言われた挙句に
「瓜を縦に切れ」と言われその通りに瓜を切ってみると、切った瓜から
大量の水が溢れ出てきてそれが川になり行く手を阻まれてしまった。というお話です。
この瓜から溢れでた水からできたのが「天の川」という理由ですね。
これまたあまりロマンティックなお話ではないですねぇ^^;
そしてこのように、『瓜→ 水→ 水の神様 →厄除け』となり(えっ!)
何故かそれが『願いごとが叶う』に変化して(なんで?!)
なので、七夕には瓜の仲間である「ナス」や「キュウリ」といった
夏野菜をお供えする事になったのです。
お盆にも「なす」や「きゅうり」といった夏野菜をお供えしますが
なぜお供えするのかは全然知らなっかたです。
なるほどそういう意味があったんですね。
今年の七夕はナスやキュウリをお供えする意味を込めて飾ると
もしかしたら本当にお願い事がが叶うかも!?