気温が高く暑い日には、つい冷たい飲み物を一気飲みしたくなってしまいますよね。
「熱中症予防のためにも水分は摂らなきゃいけないから、たくさん飲んでも大丈夫だよね!」
なんて思っていませんか?
確かに熱中症を予防するには、適切な水分補給が欠かせません。
ですが、この「適切な」というポイントを間違っていると、
逆に熱中症を悪化させて自ら危険を招くことになってしまいます。
熱中症を予防するためには、どんな風に水分補給をすれば良いのか
ご紹介しましょう。
熱中症を予防する水分補給のタイミングと水分量
まず覚えておいて欲しいのは、喉が乾いてから水を飲むのでは遅い、
ということです。
そもそも「喉が渇く」ということ自体が、既に軽い脱水症状に
陥っていることを示しています。
身体に水分が足りていない、だから水分を欲して喉が渇くのです。
そのため夏場の汗をかきやすい時期は特に、喉が渇いたと思う前に
水分補給をする必要があります。
では、熱中症を予防するためには、どんなタイミングで、
どのくらいの量を飲めば良いのでしょうか。
ざっくりと言ってしまえば、汗をかいた分と同量を適時補う、が正解です。
ただし冷たい飲み物を一気に飲んでしまうと内蔵に負担がかかり、
胃痙攣を起こしてしまう可能性があります。
大体30分に1度のペースで、コップ1杯分くらいの水分を
補給するようにしましょう。
熱中症を予防する塩分濃度は何%?糖分の比率は?
水分補給をする際は通常なら普通のお水で構いませんが、
出来れば水道水よりもミネラルウォーターの方が、
汗と共に失われてしまうミネラルを補給しやすくオススメです。
ただ、屋外で大量の汗をかく場合は、ミネラルウォーターだけでは
ミネラルが不足してしまいます。
汗には水分の他に、ナトリウムやカリウムなどのミネラル、
簡単に言えば塩分を含んでいます。
汗をしょっぱいと感じるのは、そのためですね。
大量に汗をかいた状態で水分だけを補うと、体内の塩分濃度が薄まり、
身体が水分を受け付けない状態になってしまいます。
これはとても危険な状態で、処置を誤ると最悪の場合は
命に関わることにもなりかねません。
そのため汗をかいたときに水分補給をする際は、
同時に塩分も摂取するように言われているのです。
参考ページ:「熱中症予防にスポーツドリンクが効果的な理由とは?」
また、塩分は糖分と一緒に摂ると吸収が早まりますが、過剰摂取は禁物です。
適切な濃度は1Lの水に対して、
塩分0.1%~0.2%(2g)、糖分2.5%(25g)
と覚えておきましょう。