マーガリンのトランス脂肪酸って何?体にどんな影響があるの?

マーガリンよりバター派!そんな人の理由の1つがマーガリンに
含まれているトランス脂肪酸です。

他にもショートニングやインスタント麺などに多く使われている
トランス脂肪酸は健康に有害と避ける人が多いんです。

そもそもこのトランス脂肪酸って一体何なのでしょうか?
それにどうして体に悪いの?どんな影響があるの?

そんなトランス脂肪酸の謎について解明しましょう!

トランス脂肪酸って何?どうしてマーガリンに多いの?

トランス脂肪酸が身体に悪いって聞くけど・・・
何がそんなにいけないのでしょうか?

そもそもトランス脂肪酸ってどうやって作られているのでしょうか?

食物油を高温で処理したり水素を加えると固まります。
そのときに発生するのがトランス脂肪酸なんです。

マーガリンはこのように植物性油に水素添加をして
化学反応させて作ったものなのです。

そのためマーガリンには大量のトランス脂肪酸が含まれているんです。
多いと16%のトランス脂肪酸を含んでいるんですよ!
 

さらに安価な植物油を作るときは、同じ原料からより多くの油を
作るために、より高温で加工します。

お茶やコーヒーが熱湯の方がすぐに抽出されるのと同じですね。

高温にさらすほうがトランス脂肪酸は発生します。
つまり安価な油ほどトランス脂肪酸が多く含まれています。

そんな油から作ったマーガリンにはさらに多くのトランス脂肪酸が
含まれていることが容易に分かりますよね。
 

このトランス脂肪酸には物を腐らせる微生物はもとより
蟻やゴキブリも全く寄り付かないんです。

それは彼らも「食べ物と認識していない」から。
そんなものを人間は食べているって恐ろしいですよね・・・

トランス脂肪酸を摂ることで体に起こるリスクとは?

トランス脂肪酸を摂取することでどんな悪影響があるんでしょうか?
体に悪いというだけでなく具体的なリスクもあげられています。

悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの低下
良いものが減り、悪いものが増えるという現象・・・
これが起こるとどうなるのでしょうか?

悪玉コレステロールが増えることで、血管の動脈硬化が進行すれば
冠状動脈や脳血管に悪影響がでます。心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが!

さらに脳への影響として痴呆・アルツハイマーなども
引き起こしやすくなるとも言われています。

血液中の中性脂肪が増加
特にトリグリセロールという物質が増えます。小難しい物質名が出てきますが、
これが増えるとどうなるかというと・・・高血圧や糖尿病の原因になるんです。
細胞膜の形成の阻害
これが原因で免疫異常が引き起こされます。免疫に関わる病気、つまり
アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、鼻炎などを誘発・悪化させます。

他にも発がん性、妊娠率の低下とも関係があるともされています。
体への害を見れば見るほど恐ろしいですよね。

有害なトランス脂肪酸はどうして規制されないの?

ここまで身体にとって悪影響を及ぼす可能性が高いということが
分かっているトランス脂肪酸ですが・・・

マーガリンを始めとしてトランス脂肪酸が含まれる食品が多いのは
どうしてなのでしょうか?

それはズバリ安価だからです。また日持ちするのも魅力。

しかし最近ではトランス脂肪酸を避ける傾向に!例えばアメリカでは
2018年までに全食品から規制されることが決まっています。

日本でも身近なところではミスタードーナツです!

少し前にオールドファッションのリニューアルがされましたが
これは油からトランス脂肪酸を減らす試みの一環。
むしろその方が味も良くなった!と話題なんです!

食品にはうるさいと思っていた日本では規制されていないなんて・・・
なんだか驚きですよね。

トランス脂肪酸の害から避けるにはどうすればいい?

こうなると自分の身は自分で守るしかないですよね^^

子供や家族をトランス脂肪酸の害から守るには
どうすればいいのでしょうか?

まだまだ規制がされていない日本では、食品の選び方で
トランス脂肪酸を最小限にすることができます。

ポイントは3つ!

原材料がマーガリン、ショートニングではなくバターのものにする
植物油、植物性油脂、加工油、パーム油を避ける
油はトランス脂肪酸が発生しにくい低温圧搾搾りのものを選ぶ

他にも気をつけなければいけないポイントは、油の原材料が輸入だと
遺伝子組換えの原料で作られている可能性があります。

そうするとトランス脂肪酸と遺伝子組換え原料のダブルでリスクが
高くなるので、その辺りを気をつけることもできますね。
 

今まで当たり前に口にしていたものがこんなにも有害だと知ると
とっても恐ろしいですよね。

でも現代社会では添加物を始めこういったものは普通に使われて
いるので口にするのを0にするのは難しいところです。
逆にそれがストレスになることも。

でもちょっとしたものの選び方で避けることができますね。
無理のない範囲で気をつけてみてはいかがでしょうか?